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年度 | 出題番号/題材 | 入試問題URL |
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2025年度(令和7年度) | 〔一〕 現代文/評論 中島啓勝「ておくれの現代社会論」 |
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2024年度(令和6年度) | 〔一〕 現代文/評論 飯野勝己「暴力はいかにして哲学の問題になるのか」 |
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2023年度(令和5年度) | 〔一〕 現代文/評論 浅野智彦「消費社会とはどのような社会か」 |
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2022年度(令和4年度) | 〔一〕 現代文/評論 飯田隆「分析哲学 これからとこれまで」 |
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2021年度(令和3年度) | 〔一〕 現代文/評論 青山拓央「心にとって時間とは何か」 |
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2020年度(令和2年度) | 〔一〕 現代文/評論 西郷信綱「日本古代文学史」 |
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2019年度(平成31年度) | 〔一〕 現代文/評論 |
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5,000文字程度の重厚な内容が出題されており、本文全体の内容を踏まえた問題が出題されることからも、読解の精度が、そのまま点数に直結すると考えていいでしょう。
日頃から社会・人文系の評論に多く触れて、語彙力や専門用語、評論独特の言い回しなどに慣れておきましょう。
例年5問の出題で、書き取り・内容説明という内容。
記述の設問数は多くはありませんが、前述の読解力なしには書けない良問ばかりなので、まずはしっかり読解力を鍛えましょう。
本を読み、その日読んだ内容を要約するといった特訓が読解力・記述力向上に寄与するはず。一朝一夕では伸びないので、できる限り早いうちから対策することがおすすめです。
文章のテーマと、解答に必要な要素をいかに正確・迅速に掴むかが大切。
現代文は文章量が多いので、早めに慣れておかないと後悔します。ただ早く読もうとしすぎると、大事なことを落とすこともあるので、段落ごとの趣旨や人物を簡単にメモしながら読み進めるようにしていました。それを繰り返すことで、メモしなくても頭の中で整理できるようになります。
すぐに点数が伸びるわけでも、すぐに成長を感じられるわけでもないので、根気が必要です。がんばりましょう!(2018年卒/国際人間科学部)
神戸大学の前期日程では、学部ごとに国語の出題形式が大きく異なるため、志望学部に応じた対策が必須です。
神戸大学の国語では、「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」「古典探究」を範囲とする現代文・古文・漢文が各1題ずつ出題されます。
それに対し、海洋政策科学部(文系科目重視型)の国語では「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」を範囲とする、現代文の1題のみ、経営学部では「現代の国語」「言語文化」「論理国語」「文学国語」を範囲とする現代文と、「古典探究」を範囲とする古文の1題ずつとなっています。
学部によって出題構成が違うため、現代文の重みが異なることを理解しましょう。
特に海洋政策科学部では、出題範囲として現代文が100%なので、しっかりと対策をすることが大切です。
各学部とも共通テストの得点が大きく影響するため、国語だけでなく全体の得点戦略の中で国語の位置づけを明確にし、他科目とのバランスを意識した学習が必要です。
海洋政策科学部(文系科目重視型)の国語の試験時間は60分です。出題範囲はすべて現代文なので、60分が試験時間となります。
経営学部の国語の試験時間は80分で、現代文と古文が各1題ずつ出題されるため、単純に考えると40分を現代文にかけることができます。
現代文の比率が高く、他大学と比較して長文が非常に長いため、時間配分には十分に気を配る必要があります。
上記以外の学部での国語の試験時間は100分で、現代文・古文・漢文が1題ずつなので、現代文には約30分程度かけられます。
神戸大学の国語試験は、学部ごとに試験時間が異なります。ここでは100分(多くの学部の場合)を例に、具体的な時間配分を示します。
文章全体の大まかな把握:テーマ、構成、主要論点を素早く読み取り、各設問の重要ポイントを把握します。
各設問の配点、出題形式(漢字書き取り、傍線部の換言、理由説明、全体要約など)を確認し、優先順位を決定。例として、得点率が高く安定得点が狙いやすい古文・漢文は先に解答し、現代文に残りの時間を十分に確保する戦略も有効です。
各記述問題に対しては、まず【アウトライン作成】を行い、必要なキーワードや論点を箇条書きで整理します。回答テンプレート(序論、本論、結論)を活用し、傍線部の換言問題では原文の論理構造を再構築し、理由説明では背景となる論旨を明確に記述します。
漢字の書き取りミス、論理の一貫性、字数制限の遵守などを確認し、必要な修正を行います。
神戸大学の現代文は難易度が高く、深い内容理解力と論理的な説明能力が求められます。記述形式も多いため、演習問題で日々記述練習をしておく必要があります。
まずは5割を切らないことが大切ですが、一般的には6割程度を目指します。現代文を得意としているなら8割以上を目指しましょう。
神戸大学の現代文は、論理構成力・要約力・抽象概念の言い換え力を一貫して問う出題構成です。特に次の3点が顕著です。
毎年5問前後で、本文理解を支える抽象語・哲学語(例:矛盾・超越・無化・認識)や、日常語の正表記が中心です。単なる当て字ではなく、文脈上の意味を踏まえた表記力を問うため、本文テーマ(倫理・暴力・信仰など)の語彙と結びつけて学習すると効果的です。実際、R6・R7はいずれも本文末の設問群で漢字表記の確認を課しており、評論語彙の精度が得点差になります。
問五:傍線部⒜を漢字に改めなさい。(例:「あかし」「ことふる」「とらわれる」など)
問五:傍線部⒜を漢字に改めなさい。(例:「ぎょうこう」「こんてい」など)
「〜とはどういうことか」を80字で説明させる要約型が核です。求められるのは、傍線部のキーワードを主語化し、〈理由(背景)→結果〉の因果で言い換える力。対比(例:過去志向/未来志向、秩序/暴力)や筆者の前提を短く織り込むと減点を防げます。R6の「暴力があるからこそ他者がいる」などは、概念の成立条件を本文の論理で再構成できるかを試す定番タイプです。
問二:傍線部イ「暴力があるからこそ他者がいる」とはどういうことか。80字。
問二:傍線部イ「その態度とイーグルマンの提言は矛盾しがたい」とはどういうことか。80字。
毎年出る最重要設問で、指示は「本文全体の論旨をふまえて160字」。構成は〈①中心命題→②根拠の要約(対比・因果・キーワード)→③結論・含意〉が鉄板です。R3では「倫理の過去志向が虚偽を含んでも集団維持に資する」論を、R7では「死の自覚を通じて生の閉じ方(信仰)に至る」論を、それぞれ本文の枠組みで統合できるかが問われました。段落ごとの要点要約→160字に圧縮、の練習が最も効果的です。
問四:傍線部エ「過去志向的認識は虚偽を含んでも…効果を持ちうる」とは何か。本文全体の論旨で160字。
問四:傍線部エ「生き急がず、執着せず、ちゃんと死ぬこと」とは何か。本文全体の論旨をふまえて160字。
高3の1年間で神戸大学国語の対策をするためには、計画的な学習が必要です。以下に、年間のスケジュール例を示します。
現代文は長文読解力と、それを論理的に記述する力が求められています。そのため基礎的な力を付けるため、長文問題を多く解き、現代文の問題そのものに慣れましょう。
特に夏には苦手や弱点の克服に充てたい時期です。これまでの現代文の成績から、自分の苦手分野や弱点を導き出し、そこに特化した演習を行いましょう。
9月以降は神戸大学の過去問に取り組みます。
過去問の演習を多く行うことで、強化すべき部分も理解できるため、過去問で間違った部分、解けなかった部分はさらに復習をし、理解を深めることが大切です。
試験直前期には、さらに過去問に取り組みます。神戸大学の現代文の出題構成は近年変わっていないため、過去問を多く解くことで、時間配分や自分のペースがわかってきます。試験本番を想定し、時間内に解答を終えられる練習をしましょう。
神戸大学の長文は、他大学に比べてもかなり長い文章です。すべての文章を詳細に読み込んでいては時間が足りなくなるため、長文を読むことに慣れ、どこが重要な部分なのかの判断力を身につけましょう。
その上で、論旨を正確にとらえる力を強化することが大切です。
神戸大学の現代文は、80字の記述式、160字の論述があります。字数制限の中、論理的に理想的な答えを記述しなければならないため、文章力が必要です。
無駄な言葉をそぎ落とし、必要な言葉を論理的に組み立てて記述する練習をしましょう。
神戸大学の現代文は、長文が通常より長いのが特徴的です。時間が足りなくなると、せっかく解答できた問題が無得点になるため、時間配分を意識した演習を行いましょう。
過去問を解く際には、特に時間配分を考慮し、タイマーなどを使用して時間内に解ける力を付けていくことが大切です。
神戸大学の国語では「論証力」が求められる問題が多く出題されます。論理的に解答を組み立てる力を養うために、過去問演習や論述練習を重ねましょう。
読解力を身に付けるには、闇雲に問題演習を重ねるだけでは伸びにくいところがあります。文章の構造や論旨展開を丁寧に追いながら「なぜその答えになるのか」を理解していく学習が重要です。限られた時間の中で効率良く対策するには、以下のステップを意識してみてください。
現代文の読解では、評論・小説を問わず頻出の用語やキーワードがわからないと内容把握が難しくなります。たとえば、評論文によく出る抽象的な概念や哲学・社会学的用語などは『現代文キーワード読解』(Z会)などの参考書でまとめて覚えると効果的です。
「しかし」「ところが」「つまり」「したがって」などは筆者の論理展開を掴むうえで非常に重要な目印となります。また「それ」「この」などの指示語が何を指しているのかを常に意識できるかどうかで読解の正確性は大きく変わります。
なぜ筆者がこの段落でこの内容を述べているのか、「意見」「根拠」「具体例」といった要素を整理しましょう。
特に評論文の長い文では、主語から述語へ飛ぶ間に挿入句が入ったり、難しい語彙が登場します。そこで意味のつながりを見失わないよう、文構造を追う訓練が必要です。
「この」と書かれたら「何を指しているのか」「何について言及しているのか」すぐに立ち止まって確認する癖をつけましょう。
「筆者は何を問題視しているのか」「最終的にどんな意見を述べたいのか」を追うことで、問題の選択肢や記述に答えやすくなります。
解きっぱなしではなく、時間を測りながら本番を意識して取り組む。
演習後は解説を読んで「なぜその答えになるのか」「他の選択肢が誤りである理由はどこにあるのか」を文章のどの部分が根拠になっているか、必ず本文に戻ってチェックしてください。
記述問題が出る場合は必ず「自分で書いた答案」を確認し、添削を受けるか、解説と比べて何が足りなかったかを振り返る。
神戸大学の国語(現代文)では、どんなテーマや出題形式が多いかを把握しましょう。大学ごとに文章の傾向・出題の切り口があるので、過去数年分をしっかり分析し、頻出するパターンや問われ方を掴むと効率的です。
センター試験(共通テスト)に比べると、二次試験の現代文は読み込む分量も思考も深くなるので、継続したトレーニングが不可欠。週に一度などだと感覚を維持しづらいので、少しでも短い文章や演習をこまめに取り組むのがおすすめです。
「全部理解できていなかったな…」で終わらせず、「ここの接続表現を見落としていた」「ここの指示語を誤解していた」「この単語の意味が曖昧だった」など、具体的に問題点を洗い出すことが大切です。
評論文型の文章に慣れるには新聞の社説や解説記事が有効です。特に「なぜそう考えられるのか」という論理展開がコンパクトに詰まっているため、隙間時間に読んで要点をつかむ練習をすると良いでしょう。
などは定番ですが、自分が使いやすいレイアウト・解説のものを選んで構いません。どれか1冊をやり込むだけでも読解力と設問処理の感覚が身に付きます。
半年あれば、正しい方法で読み方を改善すれば十分力を伸ばすことができます。最初のうちは大変かもしれませんが、問題を解くたびに「どう読めばよかったのか」を丁寧に振り返ることを続けていけば、必ず読解力は向上します。
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