結論としては、学力レベルや努力次第で、独学での合格も不可能ではありません。実際に独学で合格している生徒も存在します。しかし、神戸大学と言えば「国立難関10大学」に入るほどの難関校。東京大学や京都大学、名古屋大学などの旧帝大に劣らないほど入試レベルは高く、独立での合格は人を選びます。
予備校には合格までのノウハウが詰まったカリキュラムがあるのが大きな魅力です。自分の今の学力、合格のために身に着けるべき項目を、経験豊富な講師が分析して学習計画を立ててくれるので効率的。幅広いレベルに対応できるよう作られた参考書に比べ、今自分に足りない学力を集中的に学びやすい特徴があります。
同じ目標に向かって頑張る仲間の存在がいるのも、予備校に通うメリット。一人ではモチベーション維持が難しくても、仲間と支え合い高め合える状況でなら挫けずに勉強を続けられる事があります。他の生徒との比較で、自分の今のレベルや足りない学力を把握しやすいのもポイントでしょう。
予備校には講師やチューターが在籍しており、気軽に勉強について相談できます。苦手分野の克服方法や勉強計画の立て方など、参考書を見るだけではわからないことや細かな部分まで明確にできるのが魅力です。客観的な視点からのアドバイスをもらえるため、自分一人の時よりも不安なく受験に臨めます。
予備校には、勉強がしやすい静かで綺麗な環境の自習室が備わっていることがほとんど。大学受験を目指す生徒が利用しているため、独特の緊張の中で勉強を進められます。自宅や公共の施設、自由に利用できる施設で、集中して勉強できる場所を探すのは簡単ではありません。授業だけでなく、勉強しやすい自習スペースが利用できるのも予備校のメリットと言えるでしょう。
授業料や教材費など、予備校に通うためには当然それなりの金額が必要になります。設備が充実しているほど、利用料も高額になるケースが多め。お金の無駄にならないように、自分に合った予備校を探す必要があります。経済状況によっては希望通りの予備校に通うのが難しいケースもあるでしょう。
大学に合格するための授業なので、基本的には一般的な学校の授業よりもレベルは高めです。生徒の数にもよりますが、一人ひとりに丁寧に教えている暇はなく、授業自体はポイントを押さえてどんどん進んでいってしまう事も。自分のレベルに合っていないクラスに入ってしまうと、授業についていけずモチベーションが下がってしまう可能性があります。入学前に自分のレベルに合った授業を受けられるか相談したり、予習復習をしっかりして授業に臨む必要があるでしょう。
予備校では各教科の授業や曜日、時間が予め設定されています。独学のように「今日は国語を進めたい」「学校の授業の復習も兼ねて英語を進めよう」と自由に勉強を進めることはできません。必要な授業を取ると、夜遅くまでかかってしまうこともあります。部活や習い事をしている、早寝早起きの習慣ができている、という人は授業を受けるのが難しかったり、生活リズムが崩れてしまうリスクがあるでしょう。
同じクラスに別の大学受験を考えている人がいたり、ある程度レベル差があっても同じ授業を受けていたり、予備校によって授業の進め方はそれぞれです。場合によっては授業だけでは必要な範囲を全てカバーできない事もあります。都度講師やチューターに相談しながらも、自分で授業範囲を把握し、足りない箇所があれば補う姿勢が大切です。
独学でぶつかる大きな壁の一つが、モチベーションの維持です。予備校なら、周りに刺激をもらえる仲間や、サポートしてくれる講師がいるため独学に比べると集中力が続きやすい魅力があります。ついつい休みたくなってしまう、わからないことがあっても相談できる人がおらず止まってしまう、という人は予備校で神戸大学を目指すほうがメリットが多いでしょう。
経験豊富な講師やチューターに勉強の進め方を相談できる予備校。授業も大学受験に特化した内容で、志望校に合わせてポイントを絞った内容になっているため、自分だけで勉強を進めるよりも効率的に勉強を進められます。計画を立てるのが苦手、限られた期間でできるだけ無駄のない勉強計画を立てたい、という人は予備校が向いています。
通っている高校が進学校でない場合、受験に力を入れておらず、神大受験の情報が得られない可能性があります。予備校であれば、学部ごとにどの程度の学力が必要なのか、どんな問題があるのか、いつ頃に願書の受付がはじまるのか、といった情報が豊富。知っているほどより効果的な対策に繋がります。学校ではそこまで受験サポートが受けられないという人は、予備校のほうが有利に受験に臨める可能性が高いでしょう。
独学の大きな魅力は、場所や時間を問わずに自分のペースで勉強を進められることです。学校の図書館や自宅で学習すれば、移動に必要な時間やコストが発生しません。集中力がある時に勉強を進められるので、身に着きやすいメリットもあります。
どんなテキストを使うか、どの時間に勉強するか、勉強する科目の順番はどうするか、すべてを自分で自由に決められます。自分の性格や苦手分野を把握できていれば、効率的に楽しく勉強を進められるでしょう。自分に合ったレベルの勉強ができれば、定着具合や成長度合いも高まります。
勉強計画を自分で立てたり、進捗を管理したりすることで、自己管理能力が養われます。これは社会に出ても通用する大切なスキル。受験だけで終わらない将来性のあるスキルを身に着けられるのは、独学だからこそのメリットです。
「大学受験はデータを制したものが勝つ」と言われるほど、どれだけ情報を持っているかは受験の結果を左右します。独学の場合、すべての情報を自ら調べて取りに行く必要があり、情報収集を怠ると新しい情報をキャッチできません。予備校の場合は過去のデータがわかりやすく保存されていたり、多くの生徒を見てきた講師からのアドバイスがもらえますが、独学の場合は世の中に溢れる情報の収集や整理を自分一人で行なうことになります。勉強だけに熱が入ると、情報が不足して非効率な学習に繋がってしまうのがデメリットです。
人間は自分一人だけだとついつい怠けてしまうもの。進捗管理をしてくれる人がいなければ、計画通りに勉強が進んでいなくても軌道修正が難しい傾向があります。「思った通りに勉強を進められていない」「苦手な分野にきて手が進まない」といった状況が続くと、どんどんモチベーションが下がり気味に。適度に気分転換をしたり、進捗を見直して軌道修正できる人でないと、独学でのモチベーションの維持は難しいでしょう。
独学は自分の性格や苦手を把握している人にとっては効率的ですが、うまく把握できていないと時間やお金を無駄にしやすい点に注意が必要です。世の中には数えきれないほどの参考書が出版されています。ネームバリューやデザインの良さに惹かれて購入し、結局わかりづらくて使えなかったというのはよくある話。自分に合った参考書に出会うまでは仕方ないと思える根気や経済状況、自分をしっかり分析する気持ちがなければ、参考書をたくさん買って終わりになってしまう可能性があります。
独学で受験に臨むのであれば、自ら目標を立てて勉強を進めていく力が必要不可欠です。逆に自己管理能力が身についている人であれば、独学のほうが自由度が高く、効率的に勉強を進められるでしょう。自宅が集中できる環境であったり、近くに勉強できる施設があるなど、学習を進めやすい環境を確保できることも大切です。
自分で学習を進めていくには、ある程度の基礎力が身に着いている必要があるでしょう。参考書に出てくる説明の意味がわからなかったり、最初のほうで躓きが多いとうまく勉強が進みません。予備校であれば、クラス別に授業が設けられていたり、別途講師からのサポートを受けられたりと、基礎から勉強できる可能性がありますが、独学だとそうもいかないでしょう。自分で地道に基礎を固めていくことは不可能ではありませんが、想定以上に時間がかかる可能性があります。
受験に力を入れている進学校であれば、合格に必要なスキルや問題の傾向などを、学校側から教えてもらえます。有益な情報を学校からもらえるのであれば、予備校に通わずとも大学受験のデータ戦に立ち向かえるでしょう。勉強の進め方や苦手分野の克服方法も学校の先生に相談できる可能性が高く、プラスで時間やお金をかけなくても、独学で受験に臨める環境が整っています。
一人だけで勉強の計画を立てて、実行に移し、反省して軌道修正していくのは、たくさん目標を叶えている大人でも難しいこと。勉強で躓いた時やモチベーションが下がりそうな時、近くに相談できる人がいるかいないかで受験の結果にも大きな差が生まれます。独学では予備校と違い、いつでも相談できる講師やチューターがいません。周りに受験について頼れる人がいれば、独学でも勉強を進めやすいでしょう。