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年度 | 出題番号 | 入試問題URL |
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2024年度(令和6年度) | Ⅰ 理論 Ⅱ 理論・無機 Ⅲ 有機 Ⅳ 有機・理論 |
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2023年度(令和5年度) | Ⅰ 理論 Ⅱ 理論・無機 Ⅲ 有機 Ⅳ 有機・理論 |
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2022年度(令和4年度) | Ⅰ 理論 Ⅱ 理論・無機 Ⅲ 有機 Ⅳ 有機・理論 |
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2021年度(令和3年度) | Ⅰ 理論 Ⅱ 理論・無機 Ⅲ 有機・理論 Ⅳ 有機・理論 |
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2020年度(令和2年度) | Ⅰ 理論 Ⅱ 理論 Ⅲ 有機 Ⅳ 有機・理論 |
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2019年度(平成31年度) | Ⅰ 理論・無機 Ⅱ 理論・無機 Ⅲ 波動 Ⅳ 有機・理論 |
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神戸大学の化学は、大問4題が60分で出題される形式が定番です。多くの場合、理論化学・無機化学・有機化学・高分子の4分野が1題ずつ出題され、年によっては理論と無機が融合したり、有機2題の形になることもあります。いずれにせよ、教科書レベルの標準問題が中心ではありますが、時間が限られているため、問題をすばやく解き進めながらも確実に得点する力が合否を分けます。
また、計算問題や構造決定の問題が毎年のように出題されるため、暗記に加えて、計算力と論理的な思考力を養っておくことが大切です。
計算の設問数は多くない年もありますが、理論化学や無機化学の一部で「反応の過程」をしっかり考察しながら計算させる問題が見受けられます。単純に公式を当てはめるだけでなく、化学平衡や熱化学方程式、酸化還元などでは導出プロセスを記述させる場合もあるため、計算の正確性と過程の説明力が必要です。
特に化学平衡と酸・塩基は頻出です。日頃から演習問題で、式の立て方を明確にしながら解答する訓練を重ねておきましょう。
理論化学の分野では、熱化学方程式・化学平衡・酸塩基・反応速度・電気化学など、教科書で扱う主要単元が広く問われる傾向があります。計算問題はもちろん、グラフの描画や論述力を問う問題も時々出題されるため、公式や数値の暗記だけでなく、理由づけを伴った理解が求められます。
特に近年は、計算過程を途中式も含めて書く形式が目立っています。途中での単位換算や近似などのプロセスを手順よく書き出せるように日頃から練習しておきましょう。
計算問題で差がつきやすいのも理論化学です。式の立て方をミスすると、大幅に点数を落としてしまうので、基本的なモル計算、濃度計算、pH計算の安定化は必須です。さらに、無理やり暗記するのではなく、反応のしくみを理解しながら計算に取り組むと、難問でも落ち着いて解法を組み立てられるようになります。
神戸大学の無機化学では、特殊な錯体や未知の物質を題材にした“奇問”はほとんど出題されません。典型元素、遷移元素、金属イオンの沈殿、錯イオン、ハーバー・ボッシュ法など、標準的な範囲から問題が出されることが多いです。教科書レベルをしっかり押さえたうえで、必要な化学反応式や性質を暗記しつつ、「なぜそうなるのか」を理解しておくと得点しやすいでしょう。
ただし、ときには論述を絡めた思考問題も見られます。たとえば「金属イオンの反応を図表から考察し、沈殿の生成順序を説明せよ」のように、知識だけでなく応用力が試されることもあります。
無機分野もときに計算問題が出題されます。化学平衡の一部として無機化合物が登場するケースや、溶解度積(Ksp)を用いた問題が代表例です。暗記事項×計算力を掛け合わせた問題に対応するため、日頃から溶解度積や酸化数の計算なども演習しておきましょう。
神戸大学では、有機化学の一部として毎年のように「構造決定問題」が出題される傾向があります。典型的なスペクトル解析(NMR、IRなど)をもとにした物質の構造推定や、官能基の分類・異性体の数を問う問題などが多いです。基礎をしっかり固めれば得点しやすい分野ですが、演習不足だとミスを量産しやすいので、十分な対策が大切です。
また、高分子(合成高分子、生体高分子ともに)が1題出ることも多く、アミノ酸・タンパク質・糖類などの性質や、合成繊維・プラスチックの特性と反応などについて問われる傾向があります。暗記色が強い分野ですが、反応のメカニズムを理解しているかどうかを問う問題も少なくありません。
有機分野は暗記事項が多いので、日々の演習を重ねて徐々に定着させましょう。問題集や過去問で構造決定のプロセスに慣れ、高分子も官能基ごとの性質やモノマーの構造を繰り返し確認しておくと安心です。
神戸大学の理系学部は、ほとんどの学科で化学が課されますが、試験時間や問題数は基本的に他の理科科目(物理・生物)と合わせて120分です。学科によっては物理・化学のどちらを優先するかなど配点に差がある場合もあるため、自分の志望学科・コースの入試科目や配点を事前にしっかり確認しておくことが大切です。
いずれの学部も、共通テストと二次試験の両方で化学が大きく得点を左右するケースが多いため、教科書レベルの徹底理解と二次対策の演習をバランスよく進める必要があります。
神戸大学の理科試験では、物理・化学・生物のうち2科目を合わせて120分という形で行われるため、1科目あたりの時間は実質60分ほどになります。大問4題を60分で解くと、1問あたり15分程度で処理しなければならず、かなりスピーディな解答が要求されると言えるでしょう。
化学のみで60分と仮定した場合の例です。
全体の問題をざっと見渡し、得意な問題や素早く解けそうな問題を確認します。計算が複雑そうなもの・構造決定は後回しにするなど、解答の優先順位を決めましょう。
理論化学や無機化学で、比較的パターン化された問題や計算を処理します。途中式をていねいに書きつつ、極端に時間をかけすぎないように注意しましょう。
有機化学・高分子の構造推定や暗記系の問題を処理します。暗記事項が頭に入っていれば速攻で解けるものが多い反面、スペクトル解析などは慣れが必要です。演習で作業手順を確立しておくと
解答時間を短縮できます。
ケアレスミスや途中式の確認、解いていない小問がないかどうかの点検を行い、余力があれば見落としている難問にも再挑戦します。
神戸大学の化学では、6~7割程度の得点を安定して取ることを目標にすると、合格ラインに近づくとされています。医学科などでは8割以上を狙う受験生も少なくありませんが、まずは基礎~標準レベルの問題を取りこぼさず解くことが大切です。難問は全員が解けるわけではありませんので、時間配分に気をつけつつ、確実に得点できる問題を拾う戦略が重要です。
大問は4題構成で、理論・無機・有機・高分子からそれぞれ1問ずつ、あるいは無機と理論を組み合わせた大問などが見られます。
全体的には標準的な難易度ですが、計算過程の記述や論述形式があるため、応用力を試されることもあります。理論計算に強い人が高得点を取りやすい一方で、暗記や手順確認が不足すると大きく失点する可能性がある試験です。
例年、理論化学の計算・有機化学の構造推定・無機化学の知識問題・高分子の基本性質が一通り出題されます。教科書レベルの反応と性質を確実に覚え、計算力・考察力が問われやすい理論分野も重点的に練習しておくことが得点アップにつながります。
高校3年生の1年間で神戸大学化学を攻略するには、計画的な学習が不可欠です。以下は大まかな年間スケジュール例です。
教科書を軸に理論・無機・有機の基本を理解し、化学式・基本反応・計算方法などを丁寧に頭に入れます。「リードLightノート」や「セミナー化学」、「化学基礎問題精講」などの問題集を活用して基礎力を安定させましょう。
夏休みには、応用問題集(たとえば『化学重要問題集』)に取り組みましょう。A問題で標準レベルを仕上げ、B問題にも挑戦すると、神戸大学レベルの問題に慣れることができます。過去問に触れて、出題傾向や時間配分にも慣れておくと効率的です。
神戸大学の過去問を本格的に活用する時期です。時間を計りながら実際の試験形式に合わせて解き、自分の弱点を洗い出しましょう。苦手な分野は教科書や参考書に戻って復習し、補強していくことが大切です。
この時期は本番さながらの模試形式で過去問を解き、時間内に問題をすべて処理できるかを重点的にチェックしましょう。ケアレスミスを減らすために、計算途中の小数点や単位変換などに注意を払って見直す癖をつけてください。
神戸大学の化学で大きなウエイトを占めるのが理論化学の計算問題です。公式を暗記するだけでなく、導出方法を理解することで難問にも応用が効くようになります。
無機化学は典型元素・遷移元素など広範囲な暗記事項を網羅しておきましょう。有機化学は官能基や基本反応、構造決定の解法パターンを中心に演習を重ねるとミスが減ります。
1問あたり15分前後のペースで解く練習が必要です。計算問題を先に処理するか、有機の暗記問題から攻めるかなど、自分なりの解答戦略を決めておきましょう。
神戸大学の化学では、答えだけでなく途中式や説明を求める問題が時折出題されています。普段から“なぜそうなるのか”を言語化する練習を積むと対応しやすくなります。
計算力を伸ばすには地道な演習とプロセスの見直しが不可欠です。何となく解けたつもりでも、本番で焦るとミスを連発しやすいので、公式を使う順序・数字の扱いを1つひとつ確かめながら勉強することが大切です。
モル計算、濃度計算、気体定数やファラデー定数など、教科書や問題集に載っている代表的な公式や数値はすぐに使えるよう暗記しておきましょう。単位(g、mol、L、mLなど)の変換を正しくできるかどうかはケアレスミス防止の重要ポイントです。
例えば化学平衡で用いる平衡定数やpH計算、熱化学方程式などは、それぞれなぜその式になるのかを説明できる状態にしておきましょう。丸暗記にとどまらず、反応の仕組みを押さえておくと応用問題でも落ち着いて式が立てられます。
過去問や問題集を解く際は、できる限り本番を想定して時間を区切り、速く正確に解けるペースを身に付けましょう。短時間で難度の高い計算をこなすには、日頃から速さを意識した訓練が欠かせません。
演習後は解説を必ず読み込み、「どの計算ステップを間違えたのか」を明確にし、次に同じ形式の問題を解くときはどうするかを具体的にメモしておくと、ミスの再発が防げます。
計算力は一朝一夕で伸びるものではありませんが、適切な方法でこつこつ練習すれば確実に身に付きます。基礎→標準→応用という順に難度を上げながら取り組むのが王道です。
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