教育改革や入試改革などにより、さらに文章の読解力や理解力、表現力といった分野が重視されるようになりました。そのため単に故事成語や古文表現の暗記ではなく、どのような文章であってもスムーズに読み解き、そこに書かれている内容を正しく理解することが求められます。
しかし、国語の文章を読む力やスピードは一朝一夕に養われるものではありません。なので、高1の時点から多くの文章を読んだり、色々な活字に触れたりすることを習慣化しましょう。また文章を書く練習も記述力向上につながります。
数学に関して、高1だけで大学入試の出題範囲を全てカバーすることはそもそもできません。しかし、計算問題を色々とこなして計算スピードを上げておき、文章問題の内容理解や解法の検討へ時間を使えるよう、体に計算力を身につけさせておくことは大切です。
また、数学は学年が進むにつれて次々に新しい公式や分野の勉強が必要になるため、高1で勉強した範囲は必ず高1のうちにきちんと理解しておけるよう、日頃から復習しておくことも習慣にしてください。
英語は単語や文法といった基本的な知識と理解を深めることが大切です。英語はしばしば暗記系の科目と考えられますが、実際には日本語と同様に、文法の応用や読解力が重視される科目であり、文法ルールや英単語の記憶などはその前提でしかありません。
そのため高1の時点から英単語や英文法に触れる機会を積極的に作り、また英会話の動画などを日常的に活用して、リスニングについても苦手意識を克服できるように努めることがポイントです。
神戸大学への現役合格を目指すとして、高1の時点で毎日どれくらいの勉強時間を確保しなければならないかは、人によって異なります。
例えば中学時代から毎日少しずつでも予習や復習をする習慣化ができている人であれば、ひとまず高1の時点では中学時代と同様に勉強時間を確保すれば良いかもしれません。
しかし現時点で模試の結果が悪かったり偏差値が低かったりする場合、今後に困らないよう普段から勉強する習慣を身につけることが大切です。
神戸大学をはじめとして、受験生にとってどのような学校・学科を志望校として設定するかで、受験対策に必要な科目や勉強時間も見えてきます。言い換えれば、最初にきちんと目標を捉えて、ゴールまでの道のりをイメージできるかどうかで、日々の勉強や受験対策における取り組み方や質も変わってくるのです。
高校1年生から予備校や塾へ通って神戸大学への合格を目指すのは早いと考える人もいるでしょう。逆に、早くから情報を集めて合格までのルートを具体化できれば、効率的な勉強や対策で時間の無駄を省ける可能性も高まります。
特に塾や予備校は学校よりも幅広い情報を集められるため、自分の志望校や志望学科の研究を行う上で適しています。
中学生活を終えて高校生としてデビューしたばかりの頃は、どうしても勉強だけでなく部活や遊びなどに時間を使いたいと考える人が多いでしょう。しかし、神戸大学への現役合格という目標を掲げているのであれば、自分の現在の成績や勉強習慣も踏まえて、ゴールに向かってどう進むべきか意識しておくことも大切です。
大切な時間を有効に活用するためにも、計画的な勉強を習慣化して、効率的な学習スタイルの獲得を目指していきましょう。