【お写真一番右】
兵庫県内有数の進学校・長田高校から神戸大学へ進学。
コロナ禍の高校入学と受験を乗り越え、2023年に経営学部入学。
ーー平田さんは、なぜ神戸大学経営学部を選んだのですか？
もともと経済・経営に興味があったことと、女性が働き続けることや認めてもらいやすい環境ってなんだろうっていうことをすごく考えていて。
高2のときに、そろそろ志望校を決めようと思って、関西の国公立大学の経済・経営学部のプログラムをすべて見ていった中で、神戸大学の「公認会計士プロフェッショナル」（※公認会計士試験の早期合格を目指すために必要なカリキュラム）に惹かれて選びました。
ーー兵庫公立の名門・長田高校からは毎年40人以上が神戸大学へ進学していますね。
はい、私も地元というのは大きかったです。
高1のころは、コロナ真っただ中で、授業があまりなかったので、そのころから受験勉強を始めました。特殊ですよね（笑）。
物事の本質をつかむのが苦手なので、自分が理解に時間がかかるのをわかっていたというのもありますが、コツコツ進めるようにしていました。
ーーそれだけ長く受験勉強を続けていたということは、直前で焦ることはなかったのでは？
全然そんなことはないです。
部活を頑張っていた層が引退する時期になると、どんどん追い上げてこられてしまって、高3の一番ひどい時期にはD判定まで下がってしまって、本当に焦りました。
ここまで量はやってきたのに、追い付かれてしまって、じゃあ勉強の質を変えるしかないけど、質ってそう変えられない。
結局今までやってきたことを信じてやり続けた結果、直前で一気に伸びました。
ーーそこで「信じてやり続ける」のは、並大抵のメンタルでは難しいと思うのですが、どのように自分を保ちましたか？
私は1か月の中でもメンタルが結構変動してしまうタイプで、それもあって、予定を厳しく組むようにしていました。
その予定の記録を、フォーサイトという手帳でつけていたのですが、記録以外に、1行感想みたいな殴り書きもつけてたんです。「今日は死んでた」とか、「頑張れた」とか（笑）。
さすがに「今日は死んでた」のようなネガティブな言葉が1週間続くと、「あ、自分メンタルやばいな」って客観的に気づけるんです。
そうしたら「今まで勉強してきた時間は無駄じゃない」「私なりの方法で合格をつかむ！」とか、自分で自分を鼓舞して、また1週間を始めます。
でも、鼓舞して一瞬やる気を取り戻しても、人間なんで、すぐ忘れちゃうんです。それでも、毎回気づいて自分を鼓舞するしかできないので、ひたすらくり返していました。
「安定」ではなかったと思いますが、途中で投げ出すようなことはなかったです。
ーー手帳に吐き出すことで、自分を冷静に見つめるわけですね。
はい、吐き出すこと自体も、少しスッキリするので、メンタルに振り回されがちな人にはおすすめです。
ーー神戸大学に行こうと決めてからは、志望校で迷うことはなかったですか？
偏差値が伸びてきた時期に、「京都大学も狙えるかな」と一瞬思ったことはありました。
ただ、自分の性格とその大学がマッチしているか、学校の特色や校風…そういったことを考えたときに、神戸大学のほうが私は楽しく生きられるんじゃないかなと思って神戸大学にしました。実際に正解だったと感じています。
ーー受験生の方も、平田さんのように、偏差値だけではなく、大学の中身もしっかり見て選ぶといいですね。
そうやって頑張って入学して、約3か月。大学生活はどうですか？
入学前にプログラムを調べて想像していた以上に、講義や留学制度が充実していて、神戸大学を選んで、「本当に良かった」と思っています。
興味があるのは、人生経験を高めるために有名な方のお話を聞く講義ですね。なかなかそういう経験はできないと思うので、楽しみです。
あと、オープンキャンパスのときにも感じたのですが、人間性がいい人が本当に多くて。
キャンパスが坂の上なのだけが大変ですね。ダイエットしてるんじゃないかと思うほどです（笑）。
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